店舗集客で「認知」はなぜ重要?来店につなげるための考え方
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店舗集客で「認知」はなぜ重要?来店につなげるための考え方

「広告は見られているのに、来店が増えている実感がない」。店舗の販促では、そんな声を聞くことがあります。配信結果には表示回数やクリック数が並んでいても、それが店頭の成果にどうつながったのかは、すぐには分かりません。

その一方で、数字に表れやすいクーポン利用や広告経由のクリックばかりを見ていると、まだ店を知らない人との接点をつくる施策が後回しになりがちです。商圏内に住んでいても、店の場所を知らない人がいます。店名は知っていても、「どんなときに利用すると便利か」までは伝わっていない人もいます。

例えば、夕食を買う店を探すとき。近くにあるだけでなく、惣菜が充実していることや、仕事帰りにも立ち寄れることを知っていれば、その店は行き先の候補になります。反対に、自分にとって利用する理由が思い浮かばなければ、広告を見たことがあっても選ばれにくいでしょう。

店舗集客における認知は、単に店名を広めることではありません。商圏内の人が買い物や食事の行き先を考えるときに、その店を候補に入れられる状態をつくることです。

この記事では、認知が来店にどう関わるのか、何を伝え、どのように成果を確かめるかを整理します。

店舗集客いおいてなぜ認知が必要なのか? (2)

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目次
  1. 店を知らなければ、来店先の候補に入らない
  2. 認知した日に来店するとは限らない
  3. 「店の認知」と「来店する理由」は分けて考える
  4. 商圏によって、知ってもらう相手は変わる
  5. 認知から来店まで、施策に役割を持たせる
  6. 認知施策の成果は、何を見ればよいか
  7. まとめ:認知は「来店先として思い出してもらう」ためにある

 

1. 店を知らなければ、来店先の候補に入らない

店舗の近くに住んでいる人が、その店をよく知っているとは限りません。毎日の通勤経路から少し外れていれば、存在に気づいていないこともあります。また、店名は知っていても、品ぞろえや営業時間、最近始まったサービスまでは知らないかもしれません。

例えば、帰宅途中に夕食を買いたい人がいるとします。周辺に複数のスーパーがある場合、「惣菜を選びやすい」「遅い時間まで営業している」と分かっている店は候補に入りやすくなります。一方、どんな買い物ができるか分からない店は、家から近くても思い浮かばない可能性があります。

ここでいう認知には、いくつかの段階があります。

- 店があることを知っている
- 場所や行き方が分かる
- どんな商品・サービスがあるか分かる
- 自分が利用する場面を想像できる

4来店を左右する認知の4段階 (1)

販促で考えたいのは、店名を知っている人を増やすことだけではありません。「この買い物なら、あの店に行こう」と思い出してもらえる情報が届いているかです。店の存在は知られているのに来店が伸びない場合は、利用する理由が十分に伝わっていないのかもしれません。 

 

2.認知した日に来店するとは限らない

5認知した日に来店するとは限らない (1)-1

店舗の広告を見た人が、その日のうちに来店するとは限りません。買い物をする予定がない日に広告を見ても、後日必要になったときに店を思い出すことがあります。気になった商品を検索したり、営業時間を確認したりしてから足を運ぶ人もいるでしょう。

特に店舗の買い物は、生活の予定に左右されます。週末にまとめ買いをする人、仕事帰りに立ち寄る人、家族と出かけた際に利用する人では、広告を見るタイミングと来店するタイミングが異なります。

そのため、広告のクリックが少ないという理由だけで、「見た人は関心を持たなかった」とは判断できません。ただし、広告を多く表示すれば、いずれ来店につながると考えるのも早計です。店を覚えてもらうには、相手にとって意味のある内容を伝える必要があります。

認知施策を考える際は、次の三つを先に決めておくと目的が明確になります。

  1. 誰に知ってもらいたいか
    近隣に住む未利用者なのか、通勤途中に店の近くを通る人なのか。
  2. 何を覚えてもらいたいか
    店の場所なのか、商品なのか、利用しやすい時間帯なのか。
  3. 次に何をしてほしいか
    店舗情報を確認してほしいのか、次の買い物で立ち寄ってほしいのか。

広告に接触してから来店するまでの道筋を考えることで、認知施策の役割を具体的にできます。

 
 

3.「店の認知」と「来店する理由」は分けて考える

認知施策というと、ロゴや店名を大きく見せる広告を想像しがちです。しかし、すでに店名を知っている人に同じ情報を繰り返しても、新しい利用のきっかけにはなりにくいでしょう。

例えば、近隣住民の多くが店を知っているなら、「この地域に店舗があります」と伝えるより、「平日の夕食を選びやすい惣菜売場があります」と伝える方が、具体的な来店理由になります。反対に、新規出店したばかりの店舗なら、まず場所や開店日を分かりやすく知らせる必要があります。

相手の状態 伝えたいこと 表現の例
店を知らない 場所と店の特徴 「駅の東口から徒歩圏内のスーパー」
名前は知っている 自分が利用する場面 「帰宅途中に夕食を選べる惣菜売場」
利用経験がある 再来店のきっかけ 「週末のまとめ買いに役立つ企画」

伝える内容を考えるときは、「品ぞろえが豊富」「便利な店」といった言葉だけで終わらせず、誰の、どんな場面で役立つのかまで具体化します。

ドラッグストアなら、日用品をまとめて買いたい人に向けた訴求と、仕事帰りに急ぎで必要なものを買いたい人に向けた訴求では、見せたい情報が変わります。飲食店でも、家族での週末利用と平日の一人利用では、伝えるメニューや店内の見せ方が異なるはずです。

  

 

4. 商圏によって、知ってもらう相手は変わる

9商圏環境によって知ってもらう相手に変わる (1)-1

同じチェーンでも、店舗ごとに周辺の環境は違います。駅前店には通勤・通学の途中に立ち寄る人がいる一方、住宅地の店舗では近隣住民の日常的な買い物が中心になるかもしれません。競合店の位置や、車で移動する人の多さによっても、選ばれる理由は変わります。

そのため、全店で同じ訴求を使う前に、「その店舗では誰に知ってもらう必要があるか」を確認したいところです。

まず見るべきなのは、現在の来店者です。どのエリアから、どの曜日・時間帯に来ているのかが分かれば、その店が今どのように利用されているかをつかめます。次に、商圏内に住んでいてまだ来店していない人や、店の近くを通っていても利用していない人を考えます。

例えば、住宅地にある店舗で週末の家族利用が多いなら、平日の利用を増やす余地があるかもしれません。駅に近い店舗で夕方の来店が多いなら、帰宅途中の買い物を支える商品や売場を、まだ利用していない通勤者に伝える方法が考えられます。

こうした仮説は、商圏の居住者データだけでは決めきれません。来店者のデータ、周辺の競合環境、店舗の売場や商品も合わせて確認することが大切です。届けたい相手を決める作業と、店が提供できる価値を確かめる作業は、セットで進めます。

 

 

5. 認知から来店まで、施策に役割を持たせる

認知を広げる方法は、Web広告だけではありません。新聞折込、屋外広告、店頭、SNSなども、生活者が店舗を知る接点になります。ただし、それぞれ届く人や伝えられる情報は異なります。

例えば、商圏内で新しい売場を広く知らせたいなら、商品写真や利用場面が伝わる広告を検討できます。近隣住民に週末の企画を伝えたいなら、内容と実施日が一目で分かる案内が必要です。新規出店の場合は、魅力的な商品を見せるだけでなく、「どこにできる店なのか」が分からなければ来店につながりません。

広告に接した後の情報も整えておきたいところです。気になった人が店を検索した際に、営業時間や場所、商品情報を確認できるか。広告で紹介した売場や企画が、来店時にも見つけやすいか。認知のために伝えた内容と、検索・店頭で得られる情報がつながっていると、来店を検討しやすくなります。

一方、すべての店舗で多くの媒体を組み合わせる必要はありません。新規出店で店の存在から知らせたい場合と、すでに知られている店舗で利用頻度を高めたい場合では、必要な施策が違います。「媒体を先に決めるのではなく、店舗が抱える課題から各施策の役割を決める」ことが重要です。

 

6. 認知施策の成果は、何を見ればよいか

認知施策の成果を、広告のクリック数だけで判断するのは難しいものです。広告を見てすぐに行動する人もいれば、後日検索したり、買い物の機会が来てから来店したりする人もいます。

そこで、「届けたい人に届いたか」「関心につながったか」「店舗で変化があったか」を分けて確認します。

確認する段階 指標の例 確認したいこと
届いたか 商圏内のリーチ、表示回数、配信エリア 想定した地域や相手に届いているか
関心を持たれたか 店舗ページ閲覧、商品ページ閲覧、検索の変化 店を調べる行動が増えているか
来店につながったか 来店計測、客数、会員データ、売上 店舗側の成果に変化があるか

例えば、広告のリーチが十分でも、店舗ページの閲覧や検索に変化がなければ、伝えた内容が相手の関心に合っていない可能性があります。店舗ページは見られているのに来店が増えない場合は、営業時間、商品情報、店舗までの距離など、来店を決める際に必要な情報を見直す余地があります。

また、客数が増えたとしても、それが広告だけの効果とは限りません。季節、天候、競合店の動き、店頭の企画なども影響します。可能であれば、施策前後の推移に加えて、対象店舗と比較できる店舗の違いも確認します。

来店計測を利用できる場合も、計測条件や対象範囲を確かめた上で、店舗側の客数・売上と合わせて見ることが大切です。ひとつの数字で結論を出すのではなく、複数の変化から施策の働きを読み取ります。

14来店までの3段階評価マトリクス (1)

  

7. まとめ:認知は「来店先として思い出してもらう」ためにある

店舗集客で認知を重視するのは、店名を広めること自体が目的だからではありません。商圏内の人が買い物や食事を考えるときに、その店を選択肢に入れられるようにするためです。

まず、店舗ごとの商圏や現在の来店者を把握する。その上で、まだ利用していない人に、店のどんな価値を伝えるかを決める。そして、広告への接触から検索、来店までの変化を確認する。この順番で考えると、認知施策を店舗の課題に沿って設計できます。

「店を知ってもらうこと」と「店に行く理由を伝えること」。両方を考えてこそ、認知は来店につながる施策になります。

evoliaでは、商圏分析をもとに店舗ごとの課題を整理し、広告や販促施策の役割を設計しています。店舗の認知拡大や新規顧客へのアプローチをご検討の際は、お問い合わせください。

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