【2026年11月版】販促カレンダーから読み解く売場戦略|ブラックフライデー・年末商戦につながる販促企画の組み立て方
ブラックフライデーだけでは終わらない、11月商戦の組み立て方
10月が終わると、売場の空気は一気に変わります。
ハロウィン装飾が片付けられると同時に、鍋つゆや暖房用品が並び始め、クリスマス商品の展開も少しずつ始まります。
この時期になると、多くの販促担当者が意識するのが「年末商戦」です。
クリスマス、お歳暮、大掃除、冬のボーナス、帰省需要、そして年末年始。
年間でも最大級の商戦が目前に控えているからこそ、「いつから年末モードへ切り替えるべきか」を考え始める企業も少なくありません。
一方で、生活者の視点に立つと、11月はまだ年末ではありません。
クリスマスプレゼントを探している人もいれば、「今年初めて鍋を食べようかな」と考えている人もいます。暖房を出したばかりの家庭もあれば、紅葉を見に出かける計画を立てている家庭もあります。
つまり11月は、年末に向かう準備期間であると同時に、「秋から冬へ暮らしが移り変わる月」でもあります。
ここを見誤ると、売場と生活者の気持ちにズレが生まれます。
例えば、11月上旬からクリスマス一色の売場をつくっても、「まだ早い」と感じる人は少なくありません。反対に、鍋や防寒用品の立ち上がりが遅れると、「今必要な商品が見つからない」という印象を与えてしまいます。
11月商戦は、「年末を売る月」ではありません。
生活者が少しずつ冬へ気持ちを切り替えていく、その変化に寄り添いながら、年末商戦へ自然につなげていくことが求められる月です。
販促カレンダーでも、その流れはよく表れています。
11月前半は文化の日や鍋の日を中心に「冬の暮らしを始める」提案、中旬は11月11日の記念日を活用して売場に話題をつくり、後半はブラックフライデーや「いい肉の日」を通じて、年末商戦へ消費をつないでいく構成になっています。
これは偶然ではありません。
11月は、大型イベントだけで売上をつくる月ではなく、小さな販促テーマを積み重ねながら、生活者の購買意欲を育てていく月なのです。
近年は、物価上昇の影響から生活者の買い物にも変化が見られます。
必要なものしか買わない一方で、「せっかく買うなら少し良いものを選びたい」「家で過ごす時間を充実させたい」と考える人も増えています。
だからこそ、価格だけを訴求する販促では差がつきにくくなっています。
商品を売るのではなく、その商品がある暮らしを提案できるか。
11月商戦では、その視点がこれまで以上に重要になってきます。
本記事では、GMS・スーパーマーケット、ホームセンター、ドラッグストア向けの販促カレンダーを参考にしながら、11月商戦をどのように組み立てれば年末商戦につながるのかを読み解き、売場づくりや販促企画に活かせる実践的なヒントを詳しく解説していきます。
- 11月商戦は「売れる日」を増やすのではなく、「売れる理由」をつくる
- 11月11日は販促担当者がもっと活用すべき日
- 「今日は○○の日」を、「今日はこんな日にしませんか」へ変える
- 11月中旬は「ブラックフライデーの助走期間」と考える
- ブラックフライデーは「安売り」ではなく、年末商戦のスイッチになる
- 「ご褒美消費」が11月後半に伸びる理由
- 「いい肉の日」は肉の特売日ではなく、年末商戦への入り口になる
- 11月後半は「商品」ではなく、「冬への期待」を売る
- 業態別に考える11月商戦 今年は何に力を入れるべきか
- 11月商戦で陥りやすい販促の落とし穴
- Instagramでは「クリスマス」を急ぎすぎない
- 販促担当者が11月商戦前に確認したいポイント
- 11月は「年末を売る月」ではなく、「年末が楽しみになる時間」を売る月
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■ 1. 11月商戦は「売れる日」を増やすのではなく、「売れる理由」をつくる
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「11月は販促が難しい。」
販促担当者と話をしていると、このような声を耳にすることがあります。
10月にはハロウィン、12月にはクリスマスや年末年始がありますが、その間に位置する11月は、大きなイベントが少なく、売場を盛り上げるきっかけが少ないと感じられるためです。
しかし、本当にそうでしょうか。
生活者の行動を振り返ると、11月は決して購買意欲が低い月ではありません。
冬物の衣料を買い足したり、暖房器具を出したり、乾燥対策を始めたりと、「冬を迎える準備」は確実に始まっています。
つまり、「買いたいものがない」のではなく、「買うきっかけ」がまだ十分につくられていないだけなのです。
この考え方は、販促カレンダーにもよく表れています。
例えば11月前半には、「鍋の日」や「寿司の日」、立冬など、季節の変化を感じさせるテーマが続きます。
これらは単なる記念日ではありません。
「今日は鍋にしようか」
「少し寒くなってきたから、温かいものが食べたいね」
そんな日常の会話を思い出してもらうための"きっかけ"です。
売場づくりでも、この視点は欠かせません。
鍋つゆを平台に積むだけでは、「鍋つゆを買おう」と決めて来店した人しか足を止めません。
一方で、白菜や長ねぎ、きのこ、精肉、鍋つゆ、締めの麺や雑炊セットまで一緒に並べれば、「今日は鍋でもいいかもしれない」という食卓のイメージが自然と浮かびます。
最近の販促で求められているのは、商品提案ではなく、生活提案です。
何を売るかではなく、どんな時間を過ごしてもらうか。
その発想に変わるだけで、同じ商品でも見え方は大きく変わります。
ホームセンターの販促カレンダーでも、「鍋の日」に合わせて鍋やとんすい、卓上用品などをまとめて提案しています。
これは調理器具を販売しているのではありません。
「今年も家族で鍋を囲む季節になりましたね」という暮らしの提案です。
ドラッグストアでも同じです。
乾燥対策商品を並べるだけではなく、「暖房を使い始めるこの時期だからこそ、肌やのどのケアを始めませんか」という切り口に変えるだけで、生活者が商品を手に取る理由は変わってきます。
11月商戦で大切なのは、イベントを待つことではありません。
生活者の暮らしの変化を先回りし、「今ならこれが必要かもしれない」と気づいてもらうことです。
その積み重ねが、ブラックフライデーや年末商戦につながる大きな流れをつくっていきます。
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■ 2. 11月11日は販促担当者がもっと活用すべき日
11月の販促計画を立てる際、多くの担当者が頭を悩ませるのが「中旬」です。
文化の日を含む連休が終わり、ブラックフライデーにはまだ少し時間がある。この期間は大型イベントが少なく、売上が伸び悩みやすい時期と考えられています。
実際、販促カレンダーでも、中旬は消費が落ち込みやすいタイミングであることを前提に、「11月11日の記念日を活用した売場づくり」が提案されています。
ここには、11月商戦を成功させるための重要なヒントがあります。
生活者はイベントがあるから買い物をするのではありません。
「今日は何を食べよう」「週末は何をしよう」と考えるきっかけがあるから、商品を手に取ります。
その意味で11月11日は、「記念日が多い日」ではなく、「暮らしを提案しやすい日」と捉えた方がよいでしょう。
販促カレンダーを見ると、この日には「鮭の日」「チーズの日」「生ハムの日」など、食品売場と親和性の高い記念日が集中しています。
これらを一つひとつ独立した企画として扱うのではなく、「秋の味覚を楽しむ食卓」「ワインに合う週末メニュー」といったテーマでまとめることで、売場全体にストーリーが生まれます。
例えば、チーズの日だからチーズだけを平台に積むのではなく、生ハムやクラッカー、オリーブ、ワインを組み合わせれば、「今日は家でゆっくり過ごそう」という食卓を提案できます。
鮭の日であれば、切り身を特売するだけではなく、きのこやバター、炊き込みご飯の素を組み合わせることで、「秋らしい夕食」のイメージを膨らませることができます。
重要なのは、記念日を売ることではありません。
記念日をきっかけに、生活者がその日の食卓を思い浮かべられる売場をつくることです。
■ 3.「今日は○○の日」を、「今日はこんな日にしませんか」へ変える
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近年の販促で変わってきたことがあります。
以前は、「○○の日だから○○を安く売る」という販促が一般的でした。
もちろん、それでも一定の集客効果はあります。
しかし現在は、情報があふれている時代です。
生活者は毎日のように「今日は○○の日」という情報を目にしています。
だからこそ、「○○の日です」という情報だけでは、以前ほど足を止めてもらえなくなっています。
そこで重要になるのが、「今日はこんな日にしませんか」という提案です。
例えば、「チーズの日」であれば、
「今日は家族でチーズフォンデュを楽しみませんか。」
「鮭の日」であれば、
「旬の鮭で炊き込みご飯を作ってみませんか。」
同じ商品でも、生活シーンまで提案すると、生活者は自分の暮らしに置き換えて考えやすくなります。
販促カレンダーにも、単品販売ではなく、関連商品の組み合わせや食卓提案が数多く掲載されています。
これは、商品を売るというより、「食卓をデザインする」という考え方です。
スーパーであれば、青果・鮮魚・精肉・惣菜を横断した売場がつくれます。
ホームセンターであれば、卓上IHやチーズフォンデュ鍋、ワインクーラーなどを組み合わせることで、「家で楽しむ時間」を演出できます。
ドラッグストアでも、「ボージョレ・ヌーヴォー解禁」に合わせて、翌日に需要が高まりやすい胃腸薬や口腔ケア用品、炭酸水などを近くで提案することで、生活シーンに寄り添った売場づくりができます。
こうした発想は、業態を問わず応用できます。
■ 4. 11月中旬は「ブラックフライデーの助走期間」と考える
11月11日の企画には、もう一つ重要な役割があります。
それは、月末へ向けた期待感を育てることです。
11月後半には、ボージョレ・ヌーヴォーの解禁、ブラックフライデー、そして「いい肉の日」と、購買意欲が高まりやすいイベントが続きます。
もし中旬に何も仕掛けがなければ、売場の空気は停滞したまま月末を迎えてしまいます。
一方で、中旬から「冬の食卓」「少し贅沢な週末」「家で楽しむ時間」といったテーマを積み重ねておけば、ブラックフライデーの提案にも自然につながります。
つまり11月11日は、一日だけ売上をつくる日ではありません。
月末商戦への流れをつくる「助走」の役割を担っているのです。
この視点を持って販促計画を見ると、11月全体が一本のストーリーとして見えてきます。
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■ 5. ブラックフライデーは「安売り」ではなく、年末商戦のスイッチになる
11月後半になると、新聞折込やWeb広告、店頭POPなど、あらゆる場所で「ブラックフライデー」の文字を目にするようになります。
もともとはアメリカで感謝祭翌日に行われる大型セールとして知られていましたが、今では日本でも年末商戦を象徴するイベントの一つとして定着しました。
食品スーパーやホームセンター、ドラッグストアでもブラックフライデーを実施する店舗が増え、業種を問わず11月後半の販促テーマとして欠かせない存在になっています。
しかし、その一方で気になるのが、「ブラックフライデー=値引きイベント」と捉えてしまうケースです。
もちろん、価格訴求はブラックフライデーの大きな魅力です。
ただ、生活者の購買行動を見ていると、現在のブラックフライデーは単なる安売りイベントではなく、「冬の暮らしを整えるタイミング」として利用されることが増えています。
実際、販促カレンダーでも、スーパーではブランド肉や鍋食材、ホームセンターでは暖房用品や防寒アイテム、ドラッグストアでは乾燥対策用品や美容関連商品など、「これからの季節に必要になる商品」が重点的に提案されています。
これは偶然ではありません。
ブラックフライデーの役割そのものが、「安く買う日」から「冬を迎える準備を始める日」へと変わってきているからです。
だからこそ販促担当者も、「何を安くするか」だけではなく、「この時期だから買いたくなる理由」を売場全体で伝えることが重要になります。
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■ 6. 「ご褒美消費」が11月後半に伸びる理由
11月後半になると、「少し良いもの」が動き始めます。
これは決して高級志向になったという話ではありません。
生活者の心理として、「年末まであと少し」という意識が芽生え始めるためです。
一年を振り返るにはまだ少し早いものの、
「今年も頑張ったな」
「寒くなってきたし、家でゆっくり過ごしたい」
そんな気持ちが自然と生まれ始めます。
この心理が、いわゆる「ご褒美消費」につながっています。
例えばスーパーなら、普段より少し価格帯の高い和牛や刺身盛り合わせ、ワインやチーズといった商品が選ばれやすくなります。
ホームセンターでは、暖房器具や電気毛布、加湿器など、「今年は少し快適に過ごしたい」と思える商品が動き始めます。
ドラッグストアでも、保湿ケア用品や美容アイテム、入浴剤など、「自分をいたわる商品」が選ばれる傾向があります。
販促カレンダーでも、「いい肉の日」やブラックフライデーを起点に、少し贅沢な商品や冬の生活を快適にする商品が数多く提案されています。
ここで大切なのは、「高い商品を売る」ことではありません。
「この商品があると、この冬が少し楽しみになる。」
そんな期待感を売場で演出できるかどうかです。
ブラックフライデーを価格勝負だけで終わらせない店舗は、この"暮らしの価値"を一緒に提案しています。
■ 7.「いい肉の日」は肉の特売日ではなく、年末商戦への入り口になる
11月29日の「いい肉の日」は、スーパーにとって年間でも重要な販促テーマの一つです。
精肉売場では和牛やブランド豚、ローストビーフ用の塊肉などが並び、売場全体が華やかな印象になります。
もちろん、この日を目当てに来店するお客様もいます。
ただ、本当に意識したいのは、その先です。
11月29日を境に、生活者の頭の中にはクリスマスや年末年始の食卓が少しずつ浮かび始めます。
「今年のクリスマスは何を食べようか。」
「年末は家族で集まるから、少し良い肉を買おうかな。」
そんな会話が生まれ始める時期でもあります。
つまり、「いい肉の日」は一日限りの販促ではなく、12月商戦への入り口として考えるべきイベントです。
例えば、精肉だけを前面に出すのではなく、
ワイン、チーズ、サラダ、スープ、デザートまで一緒に提案すれば、「今日はごちそうにしよう」という食卓全体をイメージしてもらえます。
販促カレンダーでも、「ごちそうメニュー」や「家族で楽しむ食卓」を意識した提案が随所に見られます。
これは、単価を上げるためではありません。
生活者に「今年の冬も楽しみだ」と感じてもらうための売場づくりです。
その積み重ねが、12月のクリスマス商戦や年末商戦へと自然につながっていきます。
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■ 8. 11月後半は「商品」ではなく、「冬への期待」を売る
11月後半の販促を見ていると、共通していることがあります。
それは、「今必要だから買う商品」が並んでいるのではなく、「これからの暮らしを楽しむための商品」が増えていることです。
鍋料理も、暖房器具も、加湿器も、ブランケットも、入浴剤も、どれも冬を快適に過ごすための商品です。
つまり生活者が買っているのは、商品そのものではなく、
「暖かい部屋で過ごす時間」
「家族と鍋を囲む時間」
「お風呂でゆっくり疲れを取る時間」
といった、これから始まる冬の暮らしです。
販促担当者が11月後半に意識したいのも、まさにこの視点です。
「何を売るか」ではなく、「どんな冬を過ごしてもらいたいか」。
その考え方が売場全体に反映されると、ブラックフライデーも「いい肉の日」も、一つのイベントではなく、年末商戦へつながるストーリーとして機能するようになります。
■ 9. 業態別に考える11月商戦 今年は何に力を入れるべきか
ここまで11月商戦全体の流れを見てきましたが、重点的に取り組むべきテーマは業態によって少しずつ異なります。
販促カレンダーでも、共通する季節需要を押さえながら、それぞれの業態に合わせた販促テーマが整理されています。重要なのは、イベントを追いかけることではなく、自社の強みを活かしながら11月全体をストーリーとして組み立てることです。
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スーパー・GMSは「食卓の変化」を売場で表現する
スーパーやGMSでは、11月を通して「冬の食卓へ切り替わる瞬間」を演出することが重要になります。
月初は鍋の日や立冬をきっかけに鍋商材や温かいメニューを提案し、中旬は11月11日の記念日を活用して食卓に変化をつくる。そして月末はブラックフライデーや「いい肉の日」を通じて、少し贅沢な食卓を提案しながらクリスマス商戦へとつないでいく。この流れが理想的です。
売場づくりでは、「商品を売る」のではなく、「献立を提案する」という視点が欠かせません。
例えば「いい肉の日」であれば、精肉だけを目立たせるのではなく、サラダやスープ、ワイン、デザートまで含めて「家族で楽しむ週末のごちそう」というシーンを描くことで、関連商品の購買にもつながります。
11月はクリスマス商戦の入口でもあります。だからこそ、一つひとつのイベントを単発で終わらせず、「年末へ向かう食卓」というストーリーを意識した売場づくりが求められます。
ホームセンターは「冬支度」を暮らしの提案へ広げる
ホームセンターでは、防寒用品や暖房器具を並べるだけでは十分とは言えません。
販促カレンダーでは、暖房用品だけでなく、大掃除用品、収納用品、クリスマス装飾、DIY用品など、「冬を迎える暮らし全体」を提案する構成になっています。
例えば暖房器具を検討している人は、同時に加湿器やラグ、断熱用品にも興味を持つ可能性があります。
また、「11月中に大掃除を済ませたい」という生活者の意識に合わせて、洗剤だけではなく収納用品や整理用品まで提案できれば、買い回りにもつながります。
ブラックフライデーでも、高額商品の値引きだけではなく、「今年の冬を快適に過ごすための準備」という切り口で提案する方が、商品の価値は伝わりやすくなるでしょう。
ドラッグストアは「予防」と「セルフケア」を軸にする
ドラッグストアでは、11月は「不調が起きてから」ではなく、「不調を防ぐ」提案が重要になります。
販促カレンダーでも、乾燥対策や風邪予防、ハンドケア、入浴、睡眠など、冬を健康に過ごすための商品が数多く紹介されています。
例えば、ハンドクリームは美容商品としてではなく、「手洗いが増える季節のケア」として提案する。入浴剤も、「いい風呂の日」の企画だけではなく、「一日の疲れをリセットする習慣」として見せることで、より幅広い年代に響きます。
さらに、年末が近づくにつれて仕事や家事が忙しくなる人も増えてきます。
栄養ドリンクやサプリメント、温熱用品などを組み合わせ、「忙しい年末を元気に過ごす準備」というテーマで売場を構成することも、11月らしい提案と言えるでしょう。
■ 10.11月商戦で陥りやすい販促の落とし穴
11月は販促テーマが多い反面、進め方を間違えると売場全体に一貫性がなくなってしまいます。
最も多いのが、「ブラックフライデーだけを盛り上げよう」としてしまうケースです。
もちろんブラックフライデーは重要な商戦ですが、それだけに予算や販促物を集中させると、11月前半から中旬までの売場が弱くなり、結果として月全体の売上を伸ばしきれないことがあります。
また、クリスマス販促を早く始めすぎるのも注意したいポイントです。
11月前半は、生活者の気持ちはまだ「冬の始まり」にあります。クリスマス一色の売場よりも、「初鍋」「防寒」「乾燥対策」といった、今の暮らしに寄り添ったテーマの方が共感を得やすくなります。
さらに、店頭・チラシ・LINE・Instagramで発信する内容がバラバラになってしまうと、せっかくの販促テーマも生活者に伝わりません。
「今週は何を伝えたいのか」を明確にし、それをすべての販促媒体で一貫して発信することが、11月商戦では特に重要になります。
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■ 11.Instagramでは「クリスマス」を急ぎすぎない
11月になると、Instagramでもクリスマスを意識した投稿が増えてきます。
もちろん、季節感を先取りすることは大切です。しかし、11月前半からクリスマス一色の投稿を続けてしまうと、店頭との温度差が生まれやすくなります。
この時期のInstagramで伝えたいのは、「クリスマス」ではなく、「冬が始まる暮らし」です。
例えば、湯気の立つ鍋料理や温かい飲み物、ブランケットやニット、読書を楽しむ夜の時間など、冬の心地よさを感じられる写真は、季節の変化を自然に伝えることができます。
また、11月11日の記念日や「いい肉の日」など、店頭で展開している販促テーマと連動した投稿も効果的です。
「今日は○○の日なので、このメニューはいかがですか。」
そんな一言を添えるだけでも、店頭とSNSがつながり、販促全体に統一感が生まれます。
ブラックフライデーでも、「セール開催中」という情報だけではなく、「この冬をもっと快適にするアイテムを選びませんか」といった暮らしの提案まで発信できれば、価格だけではない魅力を伝えることができます。
Instagramは商品を紹介する場所ではなく、商品がある暮らしを想像してもらう場所です。
11月は、その考え方が最も活きる季節と言えるでしょう。
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■ 12.販促担当者が11月商戦前に確認したいポイント
11月商戦を成功させるためには、イベントを追いかけるだけではなく、「商戦全体の流れ」が設計できているかを確認することが重要です。
例えば、11月前半は冬支度、中旬は記念日を活用した話題づくり、後半はブラックフライデーと「いい肉の日」、そして12月のクリスマス商戦へと自然につながる販促計画になっているでしょうか。
また、売場だけでなく、チラシ、LINE、アプリ、Instagramなどの情報発信も同じテーマで統一されているでしょうか。
生活者は一つの媒体だけを見て買い物をしているわけではありません。
店頭で見た商品をInstagramで確認したり、LINEで届いたクーポンを見て来店したりと、複数の接点を行き来しています。
だからこそ、販促担当者には「点」の企画ではなく、「線」でつながる販促設計が求められます。
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■ 13. 11月は「年末を売る月」ではなく、「年末が楽しみになる時間」を売る月
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11月は、大きなイベントが少ない月だと思われがちです。
しかし、生活者の視点で見ると、冬支度を始め、鍋を囲み、暖房をつけ、少しずつ年末を意識し始める、暮らしが大きく変わる一か月でもあります。
だからこそ、11月商戦は一つひとつのイベントで売上をつくるのではなく、「冬が楽しみになる時間」を提案することが重要になります。
鍋の日、11月11日の記念日、ブラックフライデー、いい肉の日。それぞれを独立した販促として終わらせるのではなく、「冬の暮らし」「年末への期待」という一本のストーリーでつなげることができれば、売場にもSNSにも一体感が生まれます。
販促カレンダーは、単なる記念日一覧ではありません。生活者の行動や気持ちの変化を読み解き、次の販促施策を考えるためのヒントが詰まった情報です。今年の11月は、イベントを追いかけるのではなく、「暮らしを提案する」という視点で販促を組み立てることで、年末商戦への良いスタートを切ることができるでしょう。
株式会社evoliaでは、販促カレンダーの提供だけでなく、新聞折込広告やWeb広告、商圏分析、位置情報データを活用したエリアマーケティングなど、店舗集客を支援するさまざまなソリューションをご提供しています。
「今年の11月商戦をどのように組み立てればよいか悩んでいる」「年末商戦を見据えた販促施策を検討したい」「自社の商圏やターゲットに合わせた販促企画を考えたい」といったご相談がありましたら、お気軽にお問い合わせください。貴社の課題や目的に合わせた販促戦略をご提案いたします。
