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Google広告のキャンペーンタイプ8種を比較!目的別おすすめと使い分けガイド【2025年最新版】

Google広告は、多様な目的とビジネス規模に対応できる柔軟性の高い広告プラットフォームです。しかしその反面、初心者にとっては「どのキャンペーンタイプを選ぶべきか」が非常にわかりづらいという課題もあります。検索広告、ディスプレイ広告、動画広告、ショッピング広告…といった用語が並ぶ中で、最適な選択肢を見極めるには、それぞれの広告タイプの特徴や用途、適している業種や状況を正しく理解することが重要です。この記事では、Google広告の中核となる8種類のキャンペーンイプを「目的別」「特性別」に比較・解説していき

Google8

目次
  1. Google広告のキャンペーンタイプ一覧(2025年版)
  2. 各キャンペーンタイプの特徴と向いているケース
    ・検索広告(Search Campaign)
    ・ディスプレイ広告(Display/GDN)
    ・動画広告(YouTube)
    ・ショッピング広告(Google Shopping)
    ・アプリ広告(旧UAC:Universal App Campaign)
    ・スマートキャンペーン(Smart Campaign)
    ・P-MAXキャンペーン(Performance Max)
    ・デマンドジェネレーション(Demand Gen)
  3. 目的別おすすめキャンペーンマトリクス
  4. Google広告キャンペーンの選び方|手順とチェックポイント
  5. よくある失敗例と効果的な組み合わせ
  6. まとめ|広告の「目的」から逆算して選ぼう

1.Google広告のキャンペーンタイプ一覧(2025年版)

Google広告の主な8タイプと、その目的・配信面・自動化レベルを簡単に比較すると次のようになります。

キャンペーンタイプ 主な目的 配信面 自動化度合い
検索広告 顕在層の獲得 Google検索 低〜中
ディスプレイ広告 潜在層の認知・再訪 GDN・YouTube等
動画広告 認知・ブランド訴求 YouTube 中〜高
ショッピング広告 商品の購入促進 検索・GDN
アプリ広告(UAC) アプリDL・利用促進 Google全体
スマートキャンペーン 簡単に広告出稿 検索・マップ 非常に高
P-MAXキャンペーン CV最大化(全自動) 全面配信 非常に高
デマンドジェネレーション SNS型潜在層訴求 YouTube・Gmail等

 

 

2.各キャンペーンタイプの特徴と向いているケース

・検索広告(Search Campaign)

検索広告は、Google検索結果ページにテキスト形式で広告を表示する、最も基本かつ即効性のある広告タイプです。ユーザーの検索キーワードに応じて広告が表示されるため、ニーズが顕在化している“今すぐ客”へのアプローチに特に効果を発揮します。

キーワード設定、広告文の最適化、入札戦略の設計など、運用者側の設計力が求められますが、その分「クリック→問い合わせ→成約」とダイレクトに成果へつながりやすい点が魅力です。

向いている業種

  • 士業(税理士、弁護士、司法書士など)

  • 医療機関(歯科・整形・美容外科など)

  • BtoB製造業

  • 地域密着型サービス業(不動産、リフォーム、塾など)

活用事例

「港区 税理士」で検索するユーザーに対し、専門性を訴求するテキスト広告を表示。クリック後のLPには“初回相談無料”の導線を設置し、電話予約や問い合わせフォーム経由のCVを最大化。キーワードごとに成果を比較し、CPAを最適化して成果につなげた。

 


 

・ディスプレイ広告(Display/GDN)

ディスプレイ広告は、Googleの提携メディアネットワーク(GDN)を通じて、画像・テキスト・動画などの広告を配信する形式です。検索をしていない“潜在層”や、過去に自社サイトを訪れた“再訪層(リマーケティング)”に効果的にアプローチできます。

視覚訴求に優れており、認知拡大や印象付け、ブランディング、回遊促進などにも向いています。クリック単価が比較的安価なのも特徴です。

向いている業種

  • EC・小売業

  • ブランディングが重要な美容・化粧品・アパレル商材

  • 教育・習い事

  • SaaS・Webサービス企業(再訪促進)

活用事例

D2C化粧品ブランドが、「サイト訪問済みだがCV未達」のユーザーに対してリマーケティング広告を配信。視覚的に魅力的なクリエイティブとともに“数量限定キャンペーン”を訴求したところ、再訪率が2.3倍、CV率が約1.6倍に改善。特にスマホ表示でのCTRが大きく向上した。


 

・動画広告(YouTube)

YouTube動画広告は、Google広告の中でも“動的で豊かな訴求”が可能なキャンペーン形式です。視覚+音声による訴求により、商品やサービスの特徴だけでなく、世界観・ブランド感・空気感まで伝えることができます。

広告フォーマットにはスキップ可能なTrueViewインストリーム、15秒以内のバンパー広告、YouTubeトップページに表示されるマストヘッド広告などがあり、目的に応じた使い分けが可能です。

向いている業種

  • ブランディング重視のBtoC商材(飲料・家電・自動車など)

  • サービス紹介や利用方法の説明が必要なSaaS・教育系

  • イベント/キャンペーンの告知

  • 採用・企業ブランディング目的の企業広報

活用事例

国内ITスクールが「無料体験実施中!」という訴求を、15秒の動画広告でYouTubeに配信。設定したターゲットは“IT転職”や“未経験エンジニア”に関心のあるユーザー層。動画視聴→LP遷移→予約という流れで、通常広告よりもCVRが1.4倍に向上。視聴後の指名検索数も増加した。


 

・ショッピング広告(Google Shopping)

ショッピング広告は、Google検索結果に商品画像・価格・店舗名などが表示され、視覚的かつ購買意図の高いユーザーに直接訴求できるEC特化型の広告形式です。

Google Merchant Centerと連携し、フィード(商品データ)を登録することで運用可能。フィード精度や商品タイトルの設計が成果を左右します。

向いている業種

  • 自社ECサイトを展開している事業者

  • 家電/家具/アパレル/雑貨など“検索型商品”

  • 価格競争力のある商材や、限定品、特価品

活用事例

ある家具ECサイトが、ショッピング広告で「学習机 子供用」と検索したユーザーに対し、直販サイトの商品を画像付きで表示。価格とデザインを比較した上で、他ECモールからの乗り換えが進み、ROASがGoogle検索広告の1.7倍に改善。さらに、商品ごとの入札調整により高利益商品への流入を増やすことに成功。

 


 

・アプリ広告(旧UAC:Universal App Campaign)

アプリ広告は、アプリのインストール促進やアプリ内コンバージョン(会員登録・購入など)を目的とした、アプリ専用のキャンペーンです。Google PlayやYouTube、Gmail、検索結果など複数の面に自動的に広告が配信され、アプリプロモーションに特化した設計がされています。

画像や動画、テキストなどの素材を登録すると、自動で組み合わせてクリエイティブが生成され、Google AIが最適なパターンを学習して改善を図ります。

向いている業種

  • モバイルアプリを提供しているすべての業種

  • ゲームアプリ、教育アプリ、フィットネス系アプリ

  • フードデリバリー/交通系/買い物系など日常利用アプリ

活用事例

サブスク型の語学学習アプリが、UACで「英会話」「TOEIC」といったキーワード関連ユーザーに対して、インストール訴求を実施。初月無料キャンペーンを動画付きで訴求した結果、獲得単価が400円→260円に改善。App内でのプラン登録率も従来比で+22%となった。


 

・スマートキャンペーン(Smart Campaign)

スマートキャンペーンは、Google広告の「スマートモード」専用で使える、最もシンプルな広告キャンペーン形式です。入力項目は業種・店舗名・地域・予算程度に限定されており、キーワード・入札・広告文などの細かい設計はすべてGoogle側で自動化されます。

広告出稿のハードルを極限まで下げており、特にWebに不慣れな事業者が広告を“まず出してみる”には最適です。

 向いている業種

  • 地域密着型の個人店舗(美容室、整体院、カフェなど)

  • 広告運用のリソースがない小規模事業者

  • サイトを持っていないがGoogleマップに掲載がある事業者

活用事例

郊外の整体院がスマートキャンペーンを活用し、「肩こり 整体 地域名」などで自動的に広告を表示。Googleマップ経由での予約数が月間8件から20件に増加し、1件あたりの広告費は750円台に抑えられた。リスティングに不慣れでも成果を実感できた好例。


 

・P-MAXキャンペーン(Performance Max)

P-MAXキャンペーンは、Google広告の中で最も自動化の度合いが高く、全配信面(検索・ディスプレイ・YouTube・Gmail・Discoverなど)にわたってAIが最適なユーザーに広告を届けてくれるキャンペーンです。

コンバージョン最大化を目的とし、手動設定は最小限。入札、ターゲティング、配信面はすべてGoogleが管理します。

向いている業種

  • 複数の広告面を活用してCVを最大化したい中〜大規模広告主

  • 購入/問合せ/資料DLなど明確なCVが存在するビジネス

  • EC事業者(ショッピング広告との連携含む)

活用事例

ある中堅BtoB商材メーカーが、リード獲得を目的にP-MAXを導入。検索広告では取りこぼしていた検索ボリューム外の層に、YouTubeとGmail面での訴求がヒット。リード件数が月間300→470件に増加し、CV単価も15%削減された。除外設定とアセット設計がカギ。


 

・デマンドジェネレーション(Demand Gen)

デマンドジェネレーション広告は、2023年に正式リリースされた新しい広告タイプで、YouTubeショーツ・Gmail・Discoverなど、エンタメ性と発見性の高い面に動画や静止画を配信する形式です。SNS広告のような表現が可能で、従来のディスプレイ広告よりも“購買につながる興味関心層”へのリーチがしやすくなっています。静止画・動画・カルーセルを組み合わせて、豊かな没入体験を提供できます。

※2025年3月にデマンドジェネレーションとGoogleディスプレイネットワークの統合が発表されています。Google広告ーヘルプ

 

向いている業種

  • Z世代・ミレニアル層向け商材(美容・ファッション・飲食系)

  • ブランド世界観を重視する商品

  • SNS広告を実施していたがGoogleでも再現したい企業

活用事例

若年層向けの美容液ブランドが、TikTok風の15秒動画を活用し、YouTubeショーツとGmail面に配信。カラフルな演出と字幕付き演出で、ブランド名の検索数が配信前比で3.6倍に増加。動画→指名検索→検索広告→CVという流れが生まれ、マーケティングファネルを自然に設計できた。


 

3.目的別おすすめキャンペーンマトリクス

 
目的 おすすめのキャンペーン
問い合わせ・予約を増やしたい 検索広告+P-MAX+ディスプレイ
商品を売りたい(EC) ショッピング広告+検索広告+P-MAX
ブランディング・認知拡大 動画広告+ディスプレイ+Demand Gen
アプリを広めたい アプリ広告(UAC)+YouTube広告
少額で始めたい スマートキャンペーン/検索広告(絞り込み)

このように、目的別に見るとキャンペーンタイプの組み合わせは自然と絞られてきます。重要なのは「1つの広告タイプで完結させようとしないこと」です。

例えば、問い合わせを増やしたいなら検索広告で獲得し、ディスプレイ広告で再訪を促し、P-MAXで広くリーチを獲得する――といった“連携型の設計”が効果的です。

また、商材や商圏、広告予算によっても最適な構成は変わりますので、「目的+制約条件」の両方を考慮しながら、段階的に構成していくことをおすすめします。

 

4.Google広告キャンペーンの選び方|手順とチェックポイント

「何から始めていいかわからない」という方は、以下の4ステップで整理していくと選びやすくなります。

【STEP1】目的を明確にする

  • 問い合わせ?販売?認知?アプリDL?

  • 「誰に」「何をしてもらいたいか」を一言で言語化

【STEP2】ターゲットの行動フェーズを考える

  • 潜在層か?顕在層か?

  • 認知・興味・比較・購入・再訪のどの段階か?

【STEP3】使える予算とリソースを確認する

  • 少額から始めるなら検索広告 or スマートキャンペーン

  • 社内に運用者がいない場合は自動化タイプが◎

【STEP4】目的に応じて複数タイプを組み合わせる

  • 検索広告+P-MAX/動画+ディスプレイなど、単独運用に固執しない

 

5.よくある失敗例と効果的な組み合わせ

🔷 よくある失敗例|タイプ選びで陥りがちな落とし穴

❌ 誤解1:「検索広告だけで十分」と思い込む

→ 顕在層しか取れず、潜在層や再訪ユーザーを逃してしまう。

❌ 誤解2:「P-MAXは全部自動で楽そう」

→ 除外設定やクリエイティブ設計を怠ると無駄配信が多くなる。

❌ 誤解3:「とりあえずディスプレイ広告を出せば見てもらえる」

→ 訴求の軸やターゲティングが曖昧だと費用だけ消化して終わる。

 

🔷効果的なキャンペーン組み合わせの具体例

  • 検索広告+P-MAX:CVに強い組み合わせ。P-MAXで拾えなかった高意図層を検索広告で補完。

  • 動画広告+Demand Gen:ブランディング+行動喚起を両立。Z世代向け商材に有効。

  • ディスプレイ広告+リマーケティング:初回訪問→再訪→CVの流れを自然に構築。

  • ショッピング広告+検索広告:商品軸+店舗軸の2面アプローチ。ECの売上拡大に有効。

 

6.まとめ|広告の「目的」から逆算して選ぼう

Google広告のキャンペーンタイプは、目的や業種によって適したものが大きく異なります。大切なのは「検索広告が良いと聞いたから使う」のではなく、「自社のゴールに最も合うタイプは何か?」から逆算して選ぶこと。

また、単一のキャンペーンだけで成果を出すのは難しくなってきており、「検索+P-MAX」「動画+ディスプレイ」などの組み合わせ施策が今後ますます重要になります。

とはいえ、すべてを一人で判断するのは簡単ではありません。だからこそ、私たちは「目的に合った設計支援」や「運用改善の伴走支援」を行っています。

 

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