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大河ドラマ『べらぼう』蔦屋重三郎に学ぶ、ブランド戦略と事業拡大の要諦

2025年に放送されたNHK大河ドラマ『べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺~』の第23話と第24話では、江戸時代に出版業の革新者として名を馳せた蔦屋重三郎の、華々しい成功とその後に訪れる大きな挫折が描かれます。

第23話では、狂歌集の大ヒットにより一躍脚光を浴び、「江戸一の利者(とくするもの)」と呼ばれるまでになった蔦重の躍進が描かれます。そして第24話では、その勢いをもって本の流通の中心地・日本橋への進出を試みるも、思わぬ抵抗や人間関係のもつれにより、計画が頓挫してしまいます。

狂歌というジャンルを通じて市場に旋風を巻き起こし、出版という「知の流通」を担う存在となった蔦重の物語は、単なる歴史のエピソードではありません。現代の私たちが直面するブランド戦略、地域間展開、人材の活用、そして信頼に基づく経営の在り方といったテーマに深く通じるものがあります。

本記事では、これら二話で描かれた物語をもとに、現代のビジネス戦略に照らし合わせながら、ブランドの再構築、市場拡大に伴う課題、信頼関係と意思決定、そして多様性の重要性といった観点から紐解いていきます。

参考・引用:大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」 - NHK
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目次 閉じる

1.第23話「我こそは江戸一の利者なり」:出版の飛躍とブランド再定義


あらすじ

蔦屋重三郎にとって運命を変える一冊となる狂歌集『万載狂歌集』が、老舗書店・須原屋から100部届きます。狂歌師・大田南畝(おおたなんぽ)とタッグを組んで制作したこの作品は瞬く間に評判を呼び、江戸の町で大ヒット。蔦重の名は一躍広まり、人々から「江戸一の利者(とくするもの)」と称されるほどの知名度と商業的成功を得ます。

この勢いを背景に、蔦重は出版の舞台を吉原から“本の一大集積地”である日本橋へと拡大しようと計画します。だがその矢先、書籍の輸入ルートである「抜荷(ぬけに)」――つまり密貿易の疑いについて、大文字屋や誰袖と対峙する場面が描かれ、ビジネスの裏側にある利権やグレーな取引にも直面していきます。

その一方で、日本橋進出をめぐっては、既存の書店との利害対立が鮮明になります。特に駿河屋との激しい議論を通じて、商売の在り方や価値観の違いが浮き彫りとなり、出版業界の既得権益構造の厳しさも描かれます。

さらに、蝦夷地(現在の北海道)にまつわる地図の取り扱いや松前藩の存在、ロシアとの外交など、当時の国際情勢と出版がリンクする場面も登場。出版という事業が、単なる本の売買にとどまらず、政治や情報流通とも関係していたことが示唆されます。

加えて、この回では後に蔦重の妻となる「てい」(橋本愛)が初めて登場。彼女の登場により、出版ビジネスと人間関係が交錯しながら進展していく予感が描かれます。ていの存在は、蔦重にとって単なる伴侶以上の存在になっていくことを、視聴者に印象づける重要な伏線です。

日本橋の繁栄

現代に通じるポイント
 
 1. 出版ブランドのリブランディングとスケール戦略
 

江戸時代の課題と対応策

万載狂歌集』のヒットは、蔦重にとって“1商品の成功”にとどまらず、「蔦屋ブランド」そのものの格上げを意味しました。吉原というローカル市場から、江戸の中心地・日本橋というハイブランド市場への進出を目指すこの動きは、まさに「ローカル to セントラル」のブランド展開戦略の先駆例といえます。

また、狂歌という特化ジャンルに焦点を当てた企画は、当時の読者の“笑い”や“風刺”へのニーズを的確にとらえており、商品開発におけるターゲティングの巧みさと、読者との深い関係構築(ファン形成)も成し遂げていました。

現代の課題と対応策

今日においても、マンガ・同人誌・YouTube動画など、ニッチな文化発信がSNSで注目を集め、大手メディアに取り上げられるケースは珍しくありません。蔦重の戦略は、現代で言えばD2C(Direct to Consumer)ブランドやインフルエンサーが自らコンテンツを制作し、販売経路を持って展開するビジネスとよく似ています。

ブランドの軸をぶらさず、ファンと直接つながり、拡散力を活用してメジャー市場にステップアップする。その点で、蔦屋重三郎は現代のマーケティングにも通じる戦略的な感覚を持っていたといえます。

江戸時代と現代の比較

「江戸一の利者」という異名は、現代でいえば“カリスマ編集者”や“話題の起業家”といった個人ブランドに相当します。たった一冊の本をきっかけに、自身の専門性と実績を周囲に知らしめ、影響力を高める――まさに現代のセルフブランディングやパーソナルマーケティングと同じ構造です。

2.政治と出版をつなぐ情報戦略

江戸時代の課題と対応策

蔦重は、蝦夷地に関する地図や密貿易情報、松前藩とロシアとの関係など、国家レベルの情報に出版の力でアクセスしようとします。出版物に情報を織り交ぜることで、知識層や権力者とのネットワークを築こうとしていたのです。

ここには、出版を“商品”ではなく“情報流通の手段”ととらえる発想があります。蔦重の目線は、すでに単なる商人ではなく、“情報インフラ事業者”に近いものでした。

現代の課題と対応策

現在、SNSやメディアプラットフォームが情報流通の中心となっていますが、そこで発信される情報の真偽や質が問われる時代です。正確な編集、責任ある発信、信頼されるメディアブランドの重要性は増すばかりです。

蔦重のように、知識と信頼をもって“情報のハブ”になる存在は、現代のコンテンツマーケティングや報道・教育分野でも求められています。

江戸時代と現代の比較

江戸時代の出版は単なる娯楽だけでなく、情報の“流通経路”でした。蔦重はその中心で、政治や地理、外交の知識を民衆に届けていたのです。これは現代で言えば、信頼されるジャーナリズムや教育系メディアが果たす役割に近く、編集力と社会性を兼ね備えたビジネスが重要であるという点で共通しています。

3. 地域特化戦略から全国展開への転換点

江戸時代の課題と対応策

吉原という閉じたコミュニティの中で信用と実績を築いた蔦重は、その成功をテコに、より大きなマーケット=日本橋へ進出しようとします。これは、地域に根ざしたサービスを展開していた中小企業が、都市部へ新規出店するようなものであり、非常にリスクの高い挑戦です。

現代の課題と対応策

現代でも、地方で人気のあった商品やサービスが都市部に進出する際、顧客ニーズや競争環境の違いに苦しむことは少なくありません。市場規模を読み違えたり、都市独自の商習慣を理解せずに進出して失敗するケースもあります。

江戸時代と現代の比較

地域密着型の成功事例を、異なる文化圏・市場にどうスケールさせるかは、現代のフランチャイズ展開やローカルチェーンの東京進出と共通する課題です。ブランドの再構築、顧客層の変化への対応、流通体制の整備など、スケール戦略における基本は江戸時代から変わっていません。

 

2.第24話「げにつれなきは日本橋」:信用・流通・人的資本の交錯

蔦屋重三郎の成功

あらすじ

狂歌集の大ヒットを経て、吉原の出版商から日本橋への進出を目指す蔦重は、より広い流通網と信用を得るための策を講じます。その一環として、茶問屋・亀屋の若旦那と手を組み、名義上は亀屋が「丸屋」という本屋を買収し、その店舗を重三郎が借りて運営するという、複雑なスキームを考案します。

しかし、この計画には想定外のリスクが潜んでいました。若旦那の信頼性に疑念が生まれはじめるなか、決定打となったのが丸屋の一人娘・てい(橋本愛)の行動です。ていはこの“裏取引”の構図を鋭く見抜き、店舗の売却に断固反対。彼女の意思が計画を完全に頓挫させます。

一方、政局でも動きが見られます。田沼意知は蝦夷地利権の確保を狙い、東作や廣年を巻き込んで「琥珀の直取引」計画を進行させます。抜荷(密貿易)をめぐる誰袖の捜査も進展せず、水面下での駆け引きが複雑さを増していきます。

さらに、江戸の出版業界を統括する「地本問屋の会所」では、吉原出身の者に本屋を持たせないという排除の動きが強まっていました。蔦重は東作や重政に助けを求めますが、状況は次第に不利な方向へ傾いていきます。

こうした中でも、蔦重は「書を以て世を耕す」という理念を胸に、新たな覚悟を固めていきます。そして、ていとの関係も単なる衝突にとどまらず、今後のビジネスと人生に大きく関わってくることが暗示されます。

 

現代に通じるポイント
 

1. 信用と実力の両輪による事業展開

江戸時代の課題と対応策

蔦重は表向きの名義と裏取引を使って、江戸の中心市場である日本橋に進出しようと試みました。名義人として選んだのは茶問屋の亀屋であり、その信用力を利用しようとしたのです。しかし、実際には裏工作的な性質を持つこの取引に対し、当事者の一人である「てい」の同意を得ていなかったことが破綻の決定打となりました。形式的な信用構造では、現場の本質的な信頼は得られなかったのです。

現代の課題と対応策

現代でも、形式的な契約や資本構造だけで事業提携を進めることのリスクは広く認識されています。スタートアップが大企業と組む際や、海外展開を行う際には、法的・財務的な枠組み以上に、相手の価値観や実務担当者との信頼関係が事業の成否を分けます。組織外だけでなく、内部ステークホルダーとの意思疎通も欠かせません

江戸時代と現代の比較

江戸時代の「名義貸し」と現代の“ペーパーカンパニー”や“実質支配者の不透明性”には共通の問題があります。いずれも、形式だけ整えても信頼は得られず、ステークホルダー全体の合意と透明性が欠けていれば、最終的には信用崩壊を招くという点で同じ構造を持っています。

 

2.才能の多面性を引き出す越境的視座

江戸時代の課題と対応策

丸屋の娘・ていは、家の将来と自らの信念をかけて、蔦重の計画に反対します。男性主導の社会構造の中で、店の実質的な後継者としての自覚を持ち、冷静な判断力と交渉力を発揮する姿は、当時としては極めて先進的でした。計画の成否を握っていたのは“裏方”ではなく、まさに彼女自身だったのです。

現代の課題と対応策

現代では、ジェンダーを超えて、すべてのステークホルダーの合意と納得が経営において不可欠となっています。特にD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)の重要性が広く認識される中、女性の意思決定参加や交渉力は企業の成長にとって大きな資産です。誰を交渉の相手と見なすか、その見誤りが致命的な失敗を招くこともあるのです。

江戸時代と現代の比較

ていは“名もなき店の娘”という立場ながら、商談の本質を見抜き、明確な意思を示したキーパーソンです。これは現代の「現場を知らずに決める経営層」と「顧客や従業員の声を無視する施策」とのギャップに通じます。実質的な意思決定者と向き合う姿勢の重要性は、今も昔も変わらないのです。

3.地域間の商慣行・文化的障壁の存在

江戸時代の課題と対応策

「地本問屋会所」による吉原出身者への排除は、表向きには商売の秩序維持を掲げながらも、実質は文化的偏見や業界内の排他意識に根ざしたものでした。蔦重の才能や実績があっても、「どこの出身か」という理由で進出を拒まれる構図は、地域間の壁の強さを如実に表しています。

現代の課題と対応策

現代においても、地方企業の都市進出、新興企業の業界参入、外資系の国内参入などで、文化的・構造的な障壁がしばしば存在します。こうした場面では、単に商品やサービスの優秀さだけでなく、既存の業界構造や商習慣への理解と配慮が不可欠です。信頼できる現地パートナーの存在や、時間をかけた関係構築が必要です。

江戸時代と現代の比較

蔦重が直面した「吉原者排除」は、現代における“老舗と新参者”“中央と地方”“業界内部と外部”といった構図にそのまま当てはまります。どれほど実力があっても、“よそ者”扱いされる現実にどう立ち向かうか――このテーマは今も地域戦略やイノベーションの分野で重要な課題です。

 

3.第23話・24話から読み解く:持続可能な成長戦略の構築

第23話・24話を通して描かれるのは、蔦屋重三郎が「江戸一の利者」として一世を風靡した直後に、日本橋進出という野心的な事業計画に挑むも、信用や人間関係、文化的障壁といった目に見えない壁に阻まれて挫折を味わう姿です。

この成長と失敗のプロセスは、現代の経営においても避けては通れないテーマを多く含んでいます。以下では、特に重要と思われる3つの視点から、蔦屋重三郎の戦略と苦闘を現代的に読み解いていきます。

1. 成功体験からの脱却と、変化対応力としてのブランド再構築
蔦重は、吉原で築いたブランド力と狂歌集の成功を糧に、より大きな市場である日本橋への進出を図りました。しかし、そのブランド価値が新たな市場でも通用するとは限らず、競合との摩擦や既得権との衝突により、計画は思うように進みませんでした。

この姿勢は、現代において企業がローカル市場で得た成功体験を、別の地域や業界へそのまま持ち込もうとしたときに起こる“ブランドの陳腐化”や“戦略の硬直化”に通じます。

持続的な成長には、過去の成功を「再定義」する柔軟性と、変化に応じてブランドそのものを進化させる意思が求められます。蔦屋ブランドを時代に合わせて刷新できるか――その試練がこの二話には込められています。


2. 信用・交渉・人材における「関係の質」の再設計
丸屋買収の計画が破綻した最大の要因は、「てい」というキーパーソンとの信頼関係が築けていなかった点にあります。形式上のスキームだけを整えても、実際に“店を動かす人”“意思を持つ人”の同意なしには、何も始まらない――これは現代のステークホルダー戦略に通じる本質です。

また、蔦重が信頼を寄せていた若旦那の資質や誠実さへの不信も浮上し、関係の見直しを迫られます。ここには、人的資本(ヒューマンキャピタル)に対する期待と、それを維持・運用するマネジメントの難しさが表れています。

信頼とは契約ではなく「日々の関係性の積み重ね」で成り立つもの。その本質的な視点が問われる展開です。



3. 情報と文化の“流通”を設計するメディア戦略の重要性
狂歌集のヒットを皮切りに、蔦重は出版という枠を超えて“知の交通路”としての役割を果たし始めます。蝦夷地地図や密貿易の情報が出版ルートを通じて流通していく様子は、まさに情報流通と政治、商業が交差する場としての出版業の姿を示していました。

現代のメディアやSNSでも、単に情報を発信するだけでなく、「誰が、どの視点で、どう伝えるか」が重要です。蔦重の出版戦略は、表現の場を設計し、文脈ある情報として流通させる点で、現代のオウンドメディアやコンテンツマーケティングにも通じます。

商品ではなく「価値ある意味」を流通させること。それが持続的成長のための情報戦略の核です。

このように、ブランド再定義・関係の質・情報流通という3つの軸で、蔦屋重三郎の成長と挫折を俯瞰すると、それは単なる歴史上のエピソードではなく、現代ビジネスの構造的課題を先取りした学びの宝庫だとわかります。

次なる挑戦にどう備えるか――失敗を“投資”ととらえる経営視点が、ここには確かに息づいています。

江戸時代のビジネス戦略

 

おわりに:ブランド、情報、信頼の三本柱が未来を拓く

第23話・24話では、蔦屋重三郎が狂歌集のヒットにより名声を得ながらも、日本橋進出で挫折を経験する姿が描かれました。この展開を通じて、商人・蔦重の本質は「売れる本を作る人物」から、「社会に知を届け、信頼を育む存在」へと深化していきます。

この物語が私たちに伝えるのは、以下の3つの柱です。

■ ブランド
ヒット作によって蔦重は「江戸一の利者」と称されますが、そのブランドは新たな市場では通用しませんでした。ブランドは過去の栄光ではなく、常に市場と対話し続けてこそ価値を持つ――これは現代にも通じる教訓です。

■ 情報
出版を通じて、蔦重は社会や政治の動向を伝える「知の交通路」の役割を果たしました。これは現代のオウンドメディアやメディア戦略と同じく、情報を「意味あるかたちで届ける力」が企業の信頼に直結することを示しています。

■ 信頼
ていとの対話を欠いたことが、日本橋進出の頓挫を招きました。名義や形式ではなく、人と人の関係性の中で築かれる“信頼”こそが、事業を動かす根幹だという視点は、現代のステークホルダー戦略にも通じます。

加えて、ていという人物が単なる恋愛対象ではなく、事業を左右する判断力と誇りを持った存在として描かれている点にも注目です。彼女のような異なる視点を尊重し、対話を重ねる姿勢は、現代のダイバーシティ経営にも通じるものです。

そして、蔦屋重三郎が掲げる「書を以て世を耕す」という理念は、まさに今日のCSV(共通価値の創造)やSDGsに先んじた思想といえるでしょう。出版で利益を生むだけでなく、社会に価値を届けようとする彼の姿勢は、今も変わらぬ普遍的な指針です。

次回以降、蔦重がこの挫折からどう立ち直るのか。彼の歩みから、現代の私たちが学ぶべき「変化を越える力」を引き続き探っていきましょう。

また、江戸時代の広告文化に興味を持った方は、ぜひ、引札についても興味を深めて頂ければと思います。

弊社では、江戸時代以降の16,500点にものぼる引札・チラシのコレクションを保有し、その文化的価値を次世代に伝える活動を行っています。ぜひ、コレクションをご覧いただき、その魅力を感じてください。
 
 
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〜日本の広告史を物語る貴重な資料群〜
 
 

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